平成15年度7月創造例会報告

イベント

平成15年度7月創造例会報告

日時
平成15年7月11日(金) 14:30~19:30
会場
県立先端科学技術支援センター(播磨科学公園都市内)
参加者
57名(うち一般参加者8名)
講演会~大学院理学研究科&高度産業科学技術研究所による。通常は分野別研究会として分科会に分かれて6名の先生方に発表いただくのですが、今回は講演会形式で、姫路工業大学理学部・高度産業科学技術研究所を代表する著名な先生方にご講演いただきました。
講演①(討論形式) ベンチャー企業の火種について

高度産業科学技術研究所 所長 望月孝晏教授

研究開発型ベンチャーの創出について、生まれ育ち始めるのが難しく、行政が行っているのは環境整備で、大学の技術・情報が火種かどうかは企業側が判断することであり、それを見極める能力・人材の育成が重要であると、少し辛口なご指摘がありました。その後、先生から企業へ、交流会に参加する意義などのご質問がありました。「交流は手段であり目標ではない、何を目標に交流するのか」。それぞれの企業が目標を掲げ、よりいっそう質の高いはりま産学交流会になっていくことに期待したいと思います。

講演② 呼吸のしくみ

大学院理学研究科生命科学専攻 吉川信也教授

生命活動を支える呼吸(酸素を吸って食物を燃焼させエネルギーを作る)に関与しているチトクロム酸化酵素の機能について解説していただきました。一般的な方法がないため非常に難しい結晶化に成功され、X線結晶構造解析により解明されたチトクロム酸化酵素の立体構造について説明いただきました。「一つのタンパク質を見ていくことで本質を理解することができる」という信念のもと、38年間チトクロム酸化酵素の研究に取り組んでおられる研究姿勢に、参加者一同感動しました。

講演③ 金は粉になると価値が上がるのか?

大学院理学研究科 科長 木村啓作教授

「金(かね)」の話と聞いて目の色が変わった参加者もあるかもしれませんが、先生のご講演は「金(きん)」についてでした。金をナノサイズまで細分化していくと、大きさにより色が変わり、また物性も変わってくる。4nm、7nmでは金属の性質を有しているが、1.5nmでは半導体になってしまう。基盤の上にナノサイズの金属を並べて回路を作るという研究について説明いただきました。

まとめ

今回は大変難解な内容でしたが、約3時間の間、参加者の方々は居眠りをすることもなく熱心に聴講して下さったことが印象的でした。吉川教授からは、企業の皆さまが大変熱心に聴いて下さったことの御礼のメールをいただいたほどです。(司会進行:石橋企画委員 準備&報告者:澤田企画委員/堤真理)

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