(1)MEMS技術
大学院工学研究科電気系工学専攻 助教授 前中一介先生
MEMSとはMicro Electro Mechanical Systemsの略であり、日本ではマイクロマシニング技術と呼びます。MEMSデバイスには加速度センサー、DMD、光スイッチなどがあり、この市場は急激に拡大しており、年率20%以上の伸びがあり、世界的に極めて大きな潜在市場を持っています。前中先生はMEMS分科会の会長をされていて、会員参加の呼びかけがありました。
(2)適応信号処理
大学院工学研究科電気系工学専攻 教授 藤井健作先生
信号と雑音を分離する技術であり、適応フィルターとアルゴリズムを開発する研究です。先生は企業で本研究をされていた日本の第一人者です。とにかく面白いプレゼンでした。解り易く説明しようという姿勢と工夫が随所に見られ、実際にデモをされたのも解り易く、さすがに民間企業でご苦労された経験が出ていました。
(3)次期LSIシリコンウエハー用非接触電気測定技術
大学院工学研究科電気系工学専攻 教授 岸野正剛先生
従来のシリコン技術に代り、SOI(Si-On-Insulator、絶縁物の上に形成するもの)ウエハーが今後の主流になると言われています。今後必要で重要な技術らしいことは解りましたが、説明が難しく質問をするまでには至りませんでした。
(1)ウッドセラミックスの電磁波吸収体への応用
大学院工学研究科 物質系工学専攻 三木雅道教授
「ウッドセラミックとは一体どのようなものか」から始まり、研究内容とその応用についてお話しいただきました。ますます高度化・情報化する社会環境の中で、日ごとに増えていく廃紙や廃木材を焼却してしまうのではなく、もう一度社会に役立つ新素材に生まれ変わらせることを研究テーマとされ、我々の身近な問題でした。木炭の製法と効用、木材の構造と炭化、ウッドセラミックスの製法と特性、そして電磁波吸収体への応用、環境調和型材料ウッドセラミックスの開発などについてお話いただきました。
(2)溶融塩の材料製造への応用
大学院工学研究科 物質系工学専攻 香山滉一郎教授
まず始めに、溶融塩とは一体どのようなものかを、塩・溶融塩の種類・特色という切り口でお話しされました。次に、溶融塩の工業的利用として熱媒体・反応媒体としての利用があること、特に製鋼精錬におけるスラグについて、良いスラグができないと良い鉄ができないということ。そして最後には、新しい溶融塩を使って金属の分析や電池の電解質に使用するという研究内容をおききしました。新たな金属材料、とりわけ新素材の開発とその応用に関する研究であることがよく分かりました。
(3)摩擦と摩耗
大学院工学研究科 機械系工学専攻 坂本亨教授
摩擦・摩耗は日常生活の中でごく身近に存在するものですが、あまり測定されていません。しかし、摩擦・摩耗は半導体のように理屈どおり動く代物ではなく、底の見えない泥沼のような分野ですが、結構多くの人たちが測ったり考えたりしている重要な分野だそうです。まず基本として摩擦形態の種類について説明いただき、無電解ニッケルりんめっき膜、レーザークラッド固体潤滑膜、窒化チタン膜などの摩擦・摩耗・潤滑特性の紹介、さらにイオンミキシング蒸着法の原理と特徴という最近の研究テーマの説明も頂きました。先生は楽しく丁寧に解説され、質問も多数飛びだし、あっという間に終了時間になりました。