産学連携事業化研究会
平成17年度事業報告へ戻る
産学連携事業化研究会のご案内
~5回シリーズで事業化研究会を開催~
事業化研究会とは?
○商品開発したいが手法が解らない?
○アイデアはあるが製品化するには?
○上手な助成金の申請のしかたを学びたい
○商品化出来たが、売り方が解らない?
こんな悩みを学び、本音で疑問点、問題点をディスカッションする勉強会
◎第1回 7月26日(火)18:30~20:30
【基調講演】
テーマ:商品開発から事業化まで
講 師:兵庫県立大学姫路産学連携センター
センター長/工学部教授 畑 豊 氏
内 容
・産学連携における商品開発事例の基調講演をして頂いた
・産学交流における上手な大学の使い方
・産学交流における成功事例並びに失敗事例
・ディスカッションによるノウハウ提供
【参加人数 33名(会員27名 一般6名)】
◎第2回 9月27日(火)18:30~20:30
テーマ:実践で学ぶ助成金の申請から活用
講 師:≪会員企業≫
①龍野コルク工業株式会社 社長 片岡孝次氏
②株式会社関西技研 社長 石井正人氏
アドバイザー:畑センター長
内 容
・どういう経緯で補助金交付が決定したの?解説
(神戸市医療分野等研究開発費補助金兵庫県IT事業化補助金)
・科学技術事業団の「委託事業資金」の紹介と活用メリットの説明
・科学技術事業団の委託事業の申請から活用までを実例に基づいて学ぶ
・ディスカッションによるノウハウ提供
【参加人数 33名(会員29名 一般4名)】
◎第3回 11月22日(火) 18:30~20:30
テーマ:実例で学ぶ商品開発から販売まで
講 師:≪会員企業≫
アークハリマ株式会社 社長 柴田和久氏
アドバイザー:畑センター長
内 容
・素人が成功した「鏡面計」の開発から商品化までを具体的に学んだ
・「産官学」活用法(成功例並びに失敗例)のノウハウを提供して頂いた
・柴田社長の豊富な経験を交えて本音でディスカッションをし、事業化のノウハウ
を学んだ。
【参加人数 21名(会員20名 一般1名)】
◎第4回 1月24日(火) 18:30~20:30
テーマ:我社の商品開発について
講 師:≪会員企業≫
龍野コルク工業㈱ 社長 片岡 孝次氏
アドバイザー:畑センター長
内 容
・我社の商品開発手法についてノウハウ提供をして頂いた
・付加価値の低い発泡スチロールを高付加価値商品に
・発泡スチロールを医療分野に参入した経緯
・「産官学」との出会いが商品開発の元ネタとなった
【参加人数 19名(会員16名 一般3名)】
◎第5回 2月21日(火)
18:30~20:10
テーマ:マーケティング手法 ~商品を売るには~
講 師:≪外部講師≫
株式会社テクノアドバンス 社長 片岡 正 氏
内 容
・「マイ・フォント」開発プロセスと補助金活用についての解説
・開発からマーケティングまでの経緯と問題解決手法
・ディスカッションによるノウハウ提供
20:10~20:30
【事業化研究会総論】
兵庫県立大学姫路産学連携センター
センター長/工学部教授 畑 豊氏
内 容:H17年度事業化研究会 総論
反省会
【参加人数 27名(会員23名 一般4名)】
平成18年2月28日
はりま産学交流会 平成17年度 事業化研究会報告書
はりま産学交流会
企画副委員長 石井 正人
1.趣旨: 中小企業において、自社製品の開発というテーマは、重要な課題です。
開発は出来ても、製品化・販売ルート・資金調達など、多くの不安材料をクリアーしなければなりません。
今回の事業化研究会では、これらの不安材料や問題点をテーマとして掲げ、成功体験をされている企業の講師を招き発表して頂いて、本音で且つ自由に話し合える場作りとして実施し、製品開発からマーケティングまでのノウハウ並びにプロセスを学ぶことをねらいとした研究会です。
2.実施場所及び時間
研修場所:姫路じばさんビル5階 502号室
時間 :PM6時30分~8時30分
3.実施日及びテーマ
第1回目 7月26日(火)商品開発から事業化まで(基調講演)
第2回目 9月27日(火)実践で学ぶ助成金の申請から活用
第3回目 11月22日(火) 実例で学ぶ商品開発から販売まで
第4回目 1月24日(火)我社の商品開発の手法
第5回目 2月21日(火)「マイフォント」の開発プロセスからマーケティングまで
4.研究会内容:別記
5.事業化研究会を終えて
各講師の方々並びに研究会参加者の協力を得て、約半年間に渡り5回の研究会を終えることが出来ました。
第1回目の畑センター長の基調講演はあっという間に時間が過ぎ、楽しく商品開発のノウハウを学ぶことが出来ました。
第2回目は、龍野コルク工業㈱ 片岡社長、㈱関西技研 石井社長による助成金の申請から活用手法を実践的に学び、
第3回目はアークハリマ㈱ 柴田社長による「境面計」の開発から商品化をユニークな内容で研修し第4回目は当初、㈱サンワードの石田社長による市場開拓のノウハウと成功事例の予定でしたが、体調不良により急遽、龍野コルク工業㈱の片岡社長による「我社の商品開発」を事例で発表して頂きました。
最終回は㈱テクノアドバンスの片岡社長による「マイフォント」の開発からマーケティングまでの研修をし、無事5回の研究会を終了しました。
シリーズを通して感じることは、商品開発から事業化に至るまでのプロセス並びにノウハウを学べたことは、貴重な知的財産になり、やはり商品開発から事業化を成功させる最大のポイントは、はりま産学交流会のねらいでもある「関連組織団体の活用」「産官学間のネットワーク創り」「個々の人脈の拡大」などを高めて、大いに活用することが成功への近道だと感じました。
6.参加者の声
研究会を終えた参加者の声を一部紹介します。
・助成金の申請手法が解り、是非チャレンジしたい。参加して良かった。
・開発、商品化の糸口が掴めたような気がします。次年度も参加したい。
・和気あいあいとした雰囲気で質問もしやすく、大変良かった。
・中身の有る内容で、人数制限もあったため、人脈の交流に有意義であった。
7.おわりに
以上、事業化研究会を終え、開発手法の入口からマーケティング手法までを本音で和気あいあいとディスカッションが出来た研究会としては、ほぼ当初のねらいを達成したように感じますが、本音として厳しい見方をすれば、5回程度の研究会でノウハウがマスターできるものではありません。今回の事業化研究会を機会として、今後さらに事業化研究会のレベルを高めて、継続することが大切だと感じています。最後に、今回の研究会の講師になって頂いた方々、全シリーズを通してアドバイザーとなって頂いた畑センター長、そして参加者の皆様方に厚くお礼を申し上げます。